アイスクリームの「コーン」はcorn「トウモロコシ」ではなくcone「円錐」から来ています。車よけの「カラーコーン」と同じですね。
cornは /kɔːrn/ ※イギリス英語では“r”の音が混じらず /kɔːn/,
coneは /koʊn/ ※イギリス英語では /kəʊn/です。
※イギリス英語ではhome/hoʊm/が/həʊm/のようになりますが,辞書では一括して/hoʊm/と表記されいる可能性があるので注意しましょう。
イギリスで出版されている英語辞典では「/həʊm/(アメリカ英語だったら/hoʊm/)」と表記されていると思います。
このcorn──coneの組を思いつくだけ挙げてみます。
dorm「寄宿舎,寮(dormitoryの略)」
dome「丸屋根,ドーム」
cord「綱,コード,コーデュロイ」 ※電源コードのコード
chord「弦,和音,コード」
code「符号,法典,規定」 ※ドレスコードのコード
scorn「軽蔑(する)」
scone「(食べ物の)スコーン」
born(e)「bearの過去分詞」
bone「骨」
fork「フォーク」
folk「民族,家族,みなさん」
pork「豚肉」
poke「つつく」
York「ヨーク(地名)」
yoke「くびき」
獣人の「オーク(orc)」と樹木の「オーク(oak)」もこの関係にありますね。
dorm「寮」は学生物のストーリーで出てくるので気をつけましょう。
文脈を元に聞き分けるのも大切な心構えですが,アメリカ英語でもイギリス英語でも,発音自体での区別があるはずです。
アメリカ英語なら
・dorm /dɔːrm/……“r”の音が混ざります。「ドーァム」て感じ?途中までdoorの発音ですね。
・dome /doʊm/……「ドーム」というより「ドウム」ですね。
イギリス英語なら
・dorm /dɔːm/……“r”の音が混ざらないので,すっきりと「ドーム」ですね。
・dome /dəʊm/……「ダウム」のようになりますね。
イギリス英語では,doorも「ドー」,moreは「モー」と発音され得ます。
私はこのイギリス英語の発音が好き!
ベセスダ・ソフトワークス社はアメリカの会社ですが,「オブリビオン(The Elder Scrolls IV)」のNPC達はイギリス英語を話してて,心地よかったです。
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