ouch,oopsなんかは中高生でも覚えますが,以下は私が社会人になってから覚えたものです。
(1)yikes
「ぎゃーっ」「うげげ」みたいな恐怖・驚きを表すものです。「ヤイクス」のような発音になります。yuck,yukも同様です。yuk! は『ウィッチャー』原作小説でシリラが言っていました。
(2)phew
「ふう」です。/fju:/ですので唇を噛んで「フュー」といった感じです。安堵やちょっとした疲れを表すようです。
FF11で獣使いをやっていて,外人の獣使いさんと2人パーティーを組んで狩りをしたことがあったのですが,全滅しかけて,何とか助かったあと phew と打ってみたらその外人さんは受けていたようでした。
whew /fju:, hwjuː/ という語もあるようです。
(3)blah blah blah
「とかなんとか」と省略したり,「ごちゃごちゃ」みたいな意味で,相手が言っていることがくだらんと言いたい時にも使えます。日本語なら「何ゴチャゴチャ言ってるんだよ」となるところを,自分で「ゴチャゴチャ」と言うところが面白いです。
この表現を覚えたのはベセスダ社のオープンワールドRPG『オブリビオン(The Elder Scrolls IV)』ですね!笑
このゲームでは話術によってNPCを説得したり,値切ったりできるのですが,その手段として相手を褒めたり自慢話をしたりします。それが相手の心に響いたら好感度が上がるのですが,相手の気に入らないと“blah blah blah”と言われて好感度が下がってしまいます。最初がシステムがワケワカメなのですが,慣れてくると余裕になってきて,楽しかったです。
なおこのゲームは相当ハマったので,ゲームの話題をする時に触れたいと思います。
(4)whoa /woʊ, hoʊ/
もとは馬をなだめるときの「どうどう」という意味ですが,相手の行動を止めようとするときの「おいおいおいおい(やめろよ)」という意味でwhoa whoa whoa whoa... と言う時があります。実際に聞いたのは好きなドラマである「ダークエンジェル」で,マックスが勝手に行動しようとするのを車椅子に乗ったローガンが「ウォウウォウウォウウォウ……」と言葉で止めようとするシーンでした。もしあなたが「ウォウウォウウォウウォウ」と言われたら「この人ノリノリ?」と思わないで,「おいやめろよ」と言われているかも知れないと考えましょう。
(5)fie
『アーサー王物語』で出会いました(ランスロット卿が発していました)。「フィー」ではなく「ファイ」と発音します。Fie on you! で「恥を知れ」「こやつめ」(ランダムハウス英和大辞典)という意味です。古語なので歴史小説や歴史ドラマで出会うかも知れません。現代英語では Shame on you! 「恥を知れ」がありますので,fie って shame「恥辱」の意味なのかな,と思って調べたところ,どうも defy「無視する,拒む,できることならやってみろと言う」の fy と関係あるようですね。
↓Fie on you(実際は Fie on thee)が使われている回
(6)boy [oh boy]
『アーサー王物語』で出会いました(ガレス卿がドワーフの従者に発していました)
『ランダムハウス英和大辞典』では「驚き・承認・愉快・不快・落胆・軽蔑」のニュアンスとあります(あーあ,なあんだ,いいぞ,うわー,ちぇっ等)
『ジーニアス英和辞典』では「驚き・感嘆・喜び・失望」のニュアンスとあります(わあ,まあ,おや)
man, があるわけですから boy があっても不思議ではないのでしょう。
思うのですが,上述のニュアンスって大抵の感情ですよね。「喜び・承認」のようなプラスの感情でも良いし「落胆・失望」のようなマイナスの感情でも良い。だから何らかの感情の波があった時に使える表現なのかなと思います。映画『アメリカン・ギャングスター』でフランク・ルーカス役のデンゼル・ワシントンが度々 My man(マ・メン)て言うんですよ。それで場面に応じて様々な訳語が当てられています。やはり様々な感情が湧き起こった時に発するものなのかなと思います。
間投詞は英語で interjection と言います(辞書の略記では interj. など)。“inter”は「間に」,“ject”は「投げる」ですので正に「間投詞」ですね。「間投詞」は interjection を単純に直訳したのかも知れません。
また何かあったらここに追加したいと思います。