単語の意味を覚える際,面倒でも語源や形態素まで確認して覚えることは非常に大事ですね。
情報は関連している限り,多いほうが覚えやすいのです。
「1492年」「コロンブスのアメリカ大陸発見」という2つの情報だけより,「イヨクに燃える」を追加して覚えたほうが覚えやすいのです。
flushは「顔が赤くなる(赤面する,紅潮する)」という意味です。blushとも言います。
flash「閃光」やbrush「ブラシ」との混同に注意です。
またflushには「水をどっと流す(こと)」の意味もあります。blushにはこの意味はないようです。
なぜ「顔が赤くなる」と「トイレの水を流す」が同じ単語なのでしょうか。
単語によっては別語源でたまたま綴りが同じ(sound「音」「健全な」とか)場合もありますが,flushはそれではありません。
「トイレに居ると恥ずかしいから」でもありませんね。
語源を見ると,形態素flu, floは「流れる」という意味です。
flow「流れる」
float「漂う」
influenza「流行性感冒(流感)」
flyやflee「逃げる」なんかも同根なんでしょうね。
flushも「流れる」から来ています。
お分かりでしょうか。
皮膚下で血がどっと流れるから赤面するんですね。
「紅潮」という言葉にも表れています。
意味がかけ離れているように思える多義語に出会った時,その意味を繋ぐものは何なのだろうか?と考えることは重要です。
遠回りに思えても,一生の長さで考えればそちらが近道でしょう。