2019/12/9のブログで,bring about O,bring O about について触れました(how comeとwhyの違い,come aboutとbring aboutについて - フレイニャのブログ)ので,このパターンについてです。
(1)
give up は「他動詞 give+副詞 up」です。目的語は他動詞の後ろでなければなりません。
give it up も,give up the plan も,目的語が他動詞の後ろ(右)に来るというルールを守っています。「it が間に挟まれた」と言うより,「up より the plan のほうが長いので,upの 後ろに回された」と言うこともできます。
この「長いものが後ろに回される」のは,形式主語・形式目的語の導入や,
Never put off until tomorrow what you can do today.
(what you can do today は put (off) の目的語)
The time will come when S V ...
(when S V ... は The time に係る関係副詞節)
等にも見ることができます。
(2)
look for は「自動詞 look+前置詞 for」です。目的語は前置詞の後ろでなければなりません(基本的に,目的語を取るのは他動詞と前置詞)
ゆえに look for it であり,look for the house であり,×look it for とはなりません。
ということで,(1)か(2)かの違いに注意しましょう。
少し細かいことを言いますが,副詞にも前置詞にもなる語もあります。by,in がそうですし,上で挙げた up も前置詞用法があります(up the river)。about もそうですね。
(3)最後に,see off「見送る」を取り上げます。これは「他動詞 see+副詞 off」ですから基本的に(1)のパターンですが,see him off であり,また see my friend off です。see off my friend とはならないようです。何故でしょう?
おそらく,知覚動詞の発想が関係していると考えられます。
see O V(動詞の原形)「OがVするのを見る」
see O Ving(動詞の現在分詞)「OがVしているの(途中)を見る」
see O Vpp(動詞の過去分詞)「OがVされるのを見る」
see O being Vpp 「OがVされているのを見る」
このように O(目的語)の後には V や V の変化形が来ますが,前置詞句や副詞も来ることができます。
see O with P「OがPと一緒のところを見る」(see my husband with a woman)
see O off「Oが off のを見る」
この「off のを」とは何でしょう。off には「離れて,出発して」という意味があります。だから「見送る」の意味があり,このような知覚動詞の構造なので,see my friend off なのでしょう。
なお,see off でも「見送る」ではない意味(「負かす」とか「切り抜ける」)では,see off ... と言えるようです(ウィズダム英和辞典)
(2025/9/8 追記)ふと気になって『ジーニアス英和辞典(第5版)』を引くと see off my friend の用例が載っていました。長さに関わりなく see ... off とするというのは絶対ではないようですね。私の iPad に入っている電子版『ランダムハウス英和大辞典』では〈◆通例 see ... off〉と書いてあります。see off ... という言い方は,最近になって定着しつつあるのかもしれませんね。